ほぼ不定期な記録

不定期に気になることについて書いていきます。

月9も変わりました

先日、大学の同級生とふとドラマの話をしていた。

彼女はテレビを最近みないらしいので、今の月9はニートとリケジョの話だよ。

と教えた所、ついにそこまで来たのか…!と驚いていた。

 

確かに月9はドラマ界の王者。

(いくら欠点があったとしても)イケてるオトコと(高飛車かもしれないがやはり)イケてるオンナが出会うドラマ枠である。月9といって思い出す俳優もキムタクや織田裕二福山雅治…女性だと、松嶋菜々子山口智子などなど…やっぱり「THE芸能人」というメンツが思い浮かぶ。

 

さて今回の月9「デート~恋とはどんなものかしら」

の主演は杏と長谷川博己

2人の共通点は、スタイルが日本人離れ。父親はすごい。だけど、なんだか庶民的。

杏は174cm、父親はあの渡辺謙である。長谷川博己(ハセヒロ)も183cm、あまり知られていないが父親は有名な建築評論家で大学教授だという。

そんな2人とも、どちらもなんとなく猫っ毛がある。自然体というべきか。

 

ドラマの内容に戻ると、主人公は東大出身のキャリアと高等遊民と名乗るニート

しかも、ニート・谷口 巧は、母親の収入に頼りきって生きてきたが、母親の体調が悪くなりこれから自分が頼るところがなくなってしまうと焦ったために、養ってくれる女性を探しているというどうしようもないキャラクター。

これが今の月9なのだ。

なんとなくこのキャラクターやセリフ回しなど、森見登美彦を思い出す。

 

恋文の技術 (ポプラ文庫)

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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 このあたりを読んだことがある人はなるほどと思ってもらえるかもしれない。

一言で言うと「屁理屈でプライドが高いけど何もできていない男性」が月9の登場人物となっている。

 

ダメ男という意味では「やまとなでしこ」もあるのかもしれないが、彼の場合は心優しく救いようがあった。今回はいまのところほぼほぼない。

「共感」が視聴者のドラマに対する評価につながるのだとすれば、

「恋愛がキラキラしたもの」ではなく「なんとなく煩わしいもの」という考え方がそこはかとなく広がる2010年代はこういった月9がうまれるのも不思議ではないなとも思う。