就職人気ランキングから考えたい就職活動
今年も就職人気ランキングが発表された。
文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所が来年春卒業する学生(今就活真っ最中な学生)にどの会社に就職したいか?という至ってシンプルな調査をした結果である。
1位 三菱東京UFJ銀行。やはり金融人気はとどまらない。
3位 JTB
…2位、3位は一括りにすると観光業界。こちらも女子を中心に毎年名前があがる。
4位 みずほフィナンシャルグループ、5位明治グループ。
社会に出ると、こうした企業名の影響力は感じるものの、【人間関係】であったり【業務内容】が結構大切なことに気づくのだが、学生はやはり社名にひっぱられる。
まあ当然といったら当然か。
しかし、この記事を読んでいるかもしれない就活生のためにひとつお伝えしておきたい。
記事中にあるこの一文
総合職、地域限定職、幅広い職種など女性のキャリアプランに即した採用で、学生も志望しやすい。
このように、【地域限定】といった勤務地や【職種】、キャリア…さらに社名にこだわる就活をしているのならば、あなたが受けている企業、受かるのは結構大変かもしれないということだ。
私は就職活動は家探しに似ていると思っている。
あなたが家を探すときには
「どこに住みたいか」「家賃」「築年数」「設備」「最寄り駅からの距離」「勤務地からの距離」「スーパー・コンビニが近くにあるか」「郵便局、区役所などインフラが近くにあるか」「2階以上」…など基準は様々だ。
そこで試しにあなたが住んでみたい家を不動産サイトなどで探してみてほしい。
あまり無いはずだ。
普通にあるじゃん。と思ったとしても問い合わせると、すでに埋まってしまった
というケースが多い。引っ越しの多い2~3月ならなおさらだ。
つまり「駅から近くて」「綺麗で」「家賃がそんなに高くなくて」…なんて家は数少なく、あったとしても「すぐに埋まる」。
就職活動も同じだ。
「名前が知られていて」「ワークライフバランスが整っていて」「業務が面白そうで」「給料も高い」なんて企業はなく、あったとしても、それは家同様すぐに埋まる。(高倍率だ)
ちなみに「業務が面白そうで」という点であなたが「事務職」や「企画職」「総務人事」を目指しているのだとするともっと高倍率だ。
一般的にお金を生み出す部署=営業職が企業の中心であり、こうした「間接的に企業の利益を生み出す部署」は新入社員ではなかなか配属されることはない。
最近は事務職も契約社員が多く、正社員も早慶といった高学歴が志望することも多い。
ではどうすればいいのか。
もう一度家探しに戻ってみよう。
中野駅から徒歩3分以内で家賃は5万くらいを希望していたあなたに必要なのは
「何が絶対条件なのか」を考えることだ。
中野駅近くを絶対条件にした場合、5万という希望家賃額があがる可能性がある。
また5万円を絶対にした場合、中野駅ではないもしくは徒歩10分以上かかるかもしれない。
こうして自分の中で譲れない条件をかためていくことが必要だ。
自分の中で「絶対」と「ベター」である条件を分けていく必要がある。
就職活動においても
「何が絶対譲れないのか」「もしこうであればもっとよいのか」を考えていく必要がある。「絶対譲れないもの」こそが、あなたの「就職活動の軸」である。
まとめると
■あなたがぼんやり行きたいなあと思っている企業はたいてい皆も行きたい
■皆がいきたいところはなかなか入れない
■何が自分にとって「絶対」なのか考える
そうすると見えてくる企業ももっと広がるはずだ。
そして最後に
家探しをしたことがある人はわかるかもしれないが、
不動産の担当者がものすごい出来る人である場合、好条件の家に入れる可能性もある。しかし逆もしかりだ。
タイミングや担当者の運もあるということを忘れないでほしい。
皆さんの就職活動がうまくいくことを願っています。